認知症の受診ってちょっと大変…
こんにちは!ケアマネジャーです。
ご家族から、「認知症が気になるけど…」とご相談がよくあります。
認知症はその原因となる病気によって治療やケアの方法が変わるので、精神科受診や認知症鑑別診断をお勧めするのですが、ご家族は「連れて行くのは大変やし、精神科って…」と戸惑われることがあります。
そんな時は、「堺市認知症ケアパス」という冊子(堺市のホームページにも掲載!)で一緒に認知症について勉強します。
「えっ?認知症にも種類があったの?」
「先生が介護方法の相談をのってくれるの?」と驚かれ、一回相談にいこうかなと前向きになってくださいます。
精神科通院中のA様。
だんだんと認知症状の中の妄想が強くなってこられました。表情も険しいです。
ご家族様は「病院も嫌がって行ってくれない。どうしたら良いのかわからない。」とお困りの様子。
予約は1か月先。
まずは病院にお電話してみることをお勧めすると、病院から「ご家族からのご相談でもよいですよ。来てください。」と。
ご家族様だけが受診され、お薬の調整のご相談が出来たそうです。お薬の調整には介護されている方からの情報が大切なのですね。3日ほど経過すると、A様が笑顔で好きなお魚の話をされ笑顔がみられていました。
ある精神科の先生に妄想への付き合い方を伺ったところ、
「否定せず、聞き流して。じゃないと家族さんが疲れるよ。」と言われ、
その言葉を家族様にお伝えすると、「そうなんですね。安心しました。」と。
その後Aさんの妄想の話で一緒に笑うこともできました。
受診って大変ですが、長い目で見るとあとあと楽になるんだなぁ…と感じました。